朱雀野にて

一次創作を書き散らしたりお知らせしたり

noteはじめました

ご無沙汰しております。島原です。

あれからどうにか創作意欲を少しずつ回復させることができ、今は11月の文フリに向けて原稿をちょこちょこ書き進めているところです。

5月に出せなかった女王蜂インスピレーション合同誌、今度こそは発行したいと思っておりますので、みなさまどうぞ秋にお会い出来たら幸いです。

 

さて、今回の記事は掲題の通り、新しく「note」を始めましたというお知らせです。

note.mu

 

これまでこちらに投稿していた文章や短歌を、今後はnoteの方に上げていけたらと考えています。基本は無料投稿で文章を書いていますが、投げ銭制度を利用するかはまた今後ゆっくり考えてまいります。

もちろん、このブログ自体もイベントのお知らせやお礼レポのために残しておきますので、あわせて見ていただければ幸いです。

 

ぜひフォローしていただければ幸いです。

 

note.mu

 

よろしくお願いいたします。

 

 

処女だけど、さすがにお前は願い下げ

 ご無沙汰しております。島原です。

 3カ月に及ぶ休職期間から脱し、弥生の中頃からひっそり社会復帰しておりました。社内の方々の寛容さに頭が下がりっぱなしです。まだ頭がぼんやりしているような感じがするし、前のようにガツガツ文章が書けなくなってしまっていますが、どうにかこうにか頑張っています。

 

 さて、今回はTwitterの方でずっとやるやる言ってて放置していた「短歌のまとめ集」です。鬱屈していた冬の合間に細々と、原稿用紙にカキモリの万年筆で書き連ねていた短歌を、ここらでまとめておこうと思います。

 

不安な夜空へ捧ぐ歌

 

 

どこを見ていても苛立つ寒い夜 みんな全員死ねばいいのに

 

不確かなこんな世界でただひとつ万能感なら「オッケー、グーグル」

 

君のこと、別に嫌いじゃないけれど、幸せそうにはしないでほしい

 

くたばってしまえ、と吐いたこの口が吸わない煙草の味を欲しがる

 

画面越し、言ったもの勝ち 罵詈雑言 聞き返すけど「誰だてめぇは」

 

保湿して、しつこく塗って、守ってよ 摩耗していくナイトクリーム

 

 

ひねくれたご時世

 

 

先延ばしにしたいだけなの 本当はモラトリアムに還りたいだけ

 

人間が百年生きるこの時代 純愛なんて愚かしいよね

 

フォロワーの数が何だよ 気付きなよ それはお前の敵の数だよ

 

起きてから布団を出るまで四時間半何もできない自分がきらい

 

未来には希望がないし誇る過去もない 私の生きる理由は?

 

恋人がいないデメリット 教えて セックスさえも買える時代に

 

 

堕落的女子生活論

 

 

 

眠るのも朝が来るのも怖くって深夜一時に始める掃除

 

連絡が来ると疎ましいだろうに気にしちゃうのは私の悪癖

 

ポジティブな歌詞は眩暈を起こすから、近頃サントラしか聞かない

 

笑うとき割れた唇が痛くて、いつまで経っても気狂いのまま

 

 

鉄の味、豚骨、バジル、紫蘇の味 一昨日の飯は思い出せない

 

似合わないことは気付かぬふりをしてお高いワンピースに焦がれる

 

 

少女でいられない女

 

 

憧れのブランド買える収入は 似合う年頃 代償にして

 

「好き」だけで成立できた幼い日 あの頃恋をするべきだった

 

顔・背丈・経済力とご両親、加えて中身、テストは厳しい

 

恋愛が体液臭くなったからもう夢見るのはやめにしたの

 

処女だけど、さすがにお前は願い下げ 性根が童貞に毒されすぎ

 

わたしがこんなに可愛くしてるのは別にあんたのためではないよ

 

療養のための旅路より

 

 

常闇から逃げるように遮った 穴蔵が眠れない夜を往く

 

鈍行の窓を挟んで見た夜明け 福知山の空は明るい

 

雪残る十二月の城崎には僕の知ってた孤独が漂う

 

言えなくて何もできない記憶より 旅の恥ならかき捨てていけ

 

湯治場で火照る身体を投げ出して浅い眠りに居続けたいのに

 

その気のない自死に焦がれ続けたら、かの神様は呆れるかしら

 

「甘くない」が別段美味しくもない酒の無聊に柿ピー食べる

 

晴天に雪解け水の降りしきる 狐が嫁入る朝の城崎

 

階段の脇に貼りつく文字・単語 待ち受けたるは死体のレプリカ

 

少しだけ早く覚えただけなのに先生ぶるの エッグカッター

 

十五分、待って割ったら出来上がり 塩振り食す温泉卵

 

「若い娘はより一層美しく」茶化す老女の優しき瞳

 

 

 

 

 

師走、蔵前にて

 遺書を書こうと思った。

 

 元より不出来な人間であることは重々承知だったけれど、それでもわたしにとってここ数ヵ月は、まるで小さな地獄のようだった。毎日どうすればいいのか不安だった。何をやっても、靄を掴むような感覚だけがあったことを覚えている。

 それでも、わたしひとりに任されたことなのだからと、周りの人間に迷惑はかけまいと懸命にこなそうとした。寄せられた期待には応えたかったのだ。他者が認めるわたし像を守りたい、という矜持もあったし、それができないのは他ならぬわたし自身が許せなかった。……にもかかわらず、わたしは成果を出すことができなかった。自分が悪いとしか言いようのないミスの連続で結局他者の手を煩わせ、挙句の果てには仕事をひとつ駄目にした。あの徒労、どうすれば良かったのか分からない霧隠れ。思い出すだけで吐き気がする。

 立て続けにそんなことが起きたおかげで、わたしの惰弱な精神はすっかり参ってしまい、夜中の自室であろうと出勤途中のバスであろうと退勤中の道すがらであろうと、所かまわず涙が出るようになった。仕事に行きたくないと思った。何もしたくないと思った。身体を動かすのが億劫だった。そこまできてようやく、元より塞ぎやすい性分であるというだけでは説明のつかない希死念慮が沸き上がっていることを自覚し、わたしはしばしの暇をもらったのだ。

 かくしてわたしは、実に堕落したしばしの安息を手に入れた。そして何もできずに布団の中で一日を消費していく現状を憂い、いよいよ、死んだほうがましなのではないかと思った。

 ひとりになると、途端に無気力が襲ってくるのだ。いつまでも風呂に入る気が起きず、携帯電話の液晶画面を無作為につつくばかりで、頭をまともに使わないソーシャルゲームのリザルトだけが積み上がる。何も考えたくなかったし、考えられなかったから、豪勢な旅行ができる程度の金額をいたずらに課金したりもした。そんなことにやっと飽きて入浴して、牛乳を飲んで、そして眠るのが明け方だった。

 自堕落を繰り返していれば、弱った精神が己を恥じるのも当然だ。どうして早くお風呂に入って眠る、それだけのことができないんだろう。思い悩んで、このまま休みが終わってもわたしは悩み続けるのではないか、そう思うともう死んでしまいたかった。早く楽になりたかった。死ぬ方法など思いつきもしないのに、少なくとも両親が生きているうちの自殺はやめようと思ったのに、不意に線路へ飛び込んだりしてみたくなった。

 だから、遺書を書こうと思った。

 もしわたしが本当に死んでしまったとしても、そのことについて気に病む者が現れないように、である。わたしは沢山の人に愛してもらえて幸せだったと、それでも戻ってこられずに申し訳ないと、ひとえにこの死はわたしがただ欠陥品であったがためのものだと、弁明しておきたかったからだ。

 

 どうせ書くなら、とびきりのものがいい。

 そう思って、わたしはいつしか噂で聞き及んだ、あるいは麗しき先輩が持っていたのだったか、「自分でインクの色の配合ができる万年筆」を買いに行った。好きな色を選んで混ぜ合わせて、自分の好みの色の万年筆のインクを作れる、という予約制の店である。ゲルボールペンに入れて使うこともできるとのことだったけれど、せっかくであるなら持っていない万年筆で揃えたい。わたしはその店のホームページをじろじろ眺め、アクセスも住所も見づらいつくりに辟易しながらそこへ向かった。

 都営大江戸線に揺られて二十分、蔵前。見慣れない小売店のようなものが立ち並ぶほかには別段栄えた調子のない街(駅前はいくらか賑わっているが、物理的に傾いている古書店などがやたらに目を惹く)で、わたしは数回道に迷いながら、ようやくその店に辿り着いた。

 書森、と言う名前を持つ文具屋の、インク配合専門店舗。文具を扱う方の店舗は、このところ移転して少し遠くなったらしい。そこでわたしは、店員の指示を受けるまま、ビーカーに三色のインクを垂らしては混ぜ、試し書き、配合を変え、それらを繰り返した。わたしのほかにはカップルが一組と、ひとりで来ている女性。四人が並んで、各々理科の実験のように、十四色用意された基本色からみっつ選んで己の理想を探していた。

 

 血の色に似たショッキングピンク。

 濃紺のような深い紫。

 鈍った隕石の灰色。

 

 わたしが基本色としてそのみっつを選んだのは、わたしの綴った物語を「群青、あるいはワインレッド」と称した学友がいたからだ。小説を読んだ際に色を思い浮かべるという共感覚の持ち主であった彼女は、わたしの作品にその色を授けてくれた。初めて作品集を出した際にその名を『群青』としたのも、それがきっかけとなっている。

 群青とワインレッド、あわせれば要は紫である。そう思って、わたしは色を選んだのだった。灰色を加えたのは、きつい色を見るに能わないわたしの今の脆さを考えてのことだ。それに、先の共感覚の学友が送ってきたカラーサンプルも、さほど彩度の高くないものだった。

 七回にわたる試行錯誤の結果、わたしは配合にやっと満足し、その配分表を店員に渡した。額の広い穏やかそうな女性店員は、それを元にインクを作り始めた。出来上がりは四十分後。わたしはその間に店を出て、革製品のハンドメイドとカフェが同居した小さな工房で、クリームチーズの乗っかったにんじんケーキとホットチョコレートを朝食代わりに食べた。時刻は十二時五十分だった。不味くはないが、二度食べたいと思うにはいささか足りない味。

 無聊の慰めに咀嚼しながら室生犀星ウィキペディアを読んでいたら、最終的に萩原朔太郎の娘が、自身の叔母(朔太郎の妹)と三好達治の夫婦関係に関する小説を書いていたことに辿り着いた。

 食事後インク店に戻ると、店員が品物を揃えて、丁寧に会計をしてくれた。

 

 そうやって出来上がったものを、自宅に帰って、インクとともに誂えて買った万年筆に注いでみた。コピー用紙に思いつくフレーズをずらずら書いて、滲みや強弱、それで変わる色を見た。

 鬱屈した一文を書いた。

 鳴き声が響いている/僕が何も得られんと泣く/その獣の声が響いている。さあ我が名を呼んでくれ/愚かに憂いて。ああ私はただ一つ何かに秀でていればよかったのだ/赦してくれ赦してくれ/墓参りに行きたい。愚かな私の名を/あなたに泣き叫んでほしい……。

 いくらでも書いていたい気持ちになった。

 いつぞやの一人旅で伊香保に行った際立ち寄った、竹久夢二記念館で買った一筆箋に、歌を詠んで書き連ねてみたい気持ちになった。なんでもいいから、このわたしの具現化たる色のインクで、言葉を紡いでいたかった。

 

 手のひらの大きさの瓶には、群青とワインレッドの混血児がなみなみと注がれていて、どこまでも深い夜のような色を見せている。これだけの量のインクは、遺書を書くだけではとても使いきれなさそうだった。

 わたしは、遺書を書くのをやめた。

11/23文フリ東京 ありがとうございました

ご無沙汰しております。

お礼ブログちゃんと書くよ!と言ってからすっかり時間が経ってしまっていてすみません。詳細は書きません(後々日記・私小説あるいは紀行文の形で残した際に少し触れるかも)が、精神をほんの少し病んで、しばらくお暇をいただいておりました。ようやく少しずつ、前向きになっていこうと思って、やりかけていたブログを書いております。

こうして仕事以外でパソコンに向かうのも随分久しい。キーボードを叩く感触がなんだか懐かしい。小説の書き方を忘れていないか心配です。先述した日記・私小説・紀行文も、リハビリのようなものとして書きつけておこうと考えて決めました。早く元気になりたいな。わずかな貯蓄を食い潰していく感覚は、ますます心を蝕んでいくような気がする。

 

さて、それはひとまず置いておいて。

さる11月23日の文学フリマ東京、誠にありがとうございました。

 

周囲のサークルの様子や通り過ぎる人達を眺めながら、ああこれは申し込みジャンルを間違えたかもしれない……などとぼんやり考えながら、延々擬人化(?)した文豪を戦わせたり、英霊を復刻クリスマスイベントに向かわせたりしていました。

わたしの扱うものは大衆小説ではなく純文学に寄っているという発見や、文字しかない以上何か引きつけるようなサークル紹介文を書くべきだという発見ができ、次回に生かす反省を得られたものと思います。

その中でも当スペースまで足をお運びいただきました方、誠にありがとうございました。数多くのスペースの中から見つけていただけて、本当に嬉しかったです。このブログで掲載していた小説(「きみのトルソー」かしら?)を読んで興味を持った、と仰っていただいたお嬢さま、あるいはお姉さまの存在は、わたしにとって悪天候で始まったこの文学フリマの一筋の光明のようでございました。かのお方はこれをご覧になってくださっているかしら、わからないけれど、次も誠心誠意頑張りますのでどうぞお越しいただけたら幸いです。

もちろん、此度の文学フリマでは「朱雀野にて」をご存じなかった方も、次はぜひお越しいただけたらと思います。

 

次のイベント参加は来年5月、文学フリマ東京です。

麗しき原石かんな先輩との合同サークル「朱雀野にて、現象」で、ロックバンド「女王蜂」の楽曲からインスパイアされた作品を収録した合同短編集を発行いたします。カテゴリーは純文学で出ます。お互いに3本ずつ書き下ろす予定です。早く精神衰弱を直して執筆にとりかかりたいもの。

サークルスペースのディスプレイや当日のわたし達の服装(コスプレはしません、規約はきちんと守ります)など、夢の広がる会議をたくさんしています。わたしの方は今回の新刊だった『驟雨』と8月コミティアで出した既刊『群青』も持っていきます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

1123文フリ東京 新刊サンプル

土日にひたすら廃人生活していたら、いつの間にやら文フリが今週に迫っておりました。前日は大きめの仕事入ってるしちょっとちゃんと生きていられるかな……

新刊脱稿してからすっかり気がめいってしまって、今なにも書けていない状態なので、二次でも一次でもまたゆっくり復帰できたらいいなと思います。とりあえず文フリ当日までは(あともう何日もないけど)ゆっくりするぞー!

 

11/23(木祝)第二十五回文学フリマ東京

C-54   朱雀野にて

 

新刊『驟雨』600円

少女の執着を描いた2本の小説を収録しております。1つは学生時代の卒業制作を加筆修正したもので、もう一つは完全書き下ろしです。久々に一次創作書いたから何かすっごいヒヤヒヤしましたし軽いうつになりました。内容はそんなに暗くないんですけど……

小説を書くことってつらいことだったなあ、って久々に思い出した気持ちです。

サンプルはこちら↓

www.pixiv.net

 

当日はどうぞよろしくお願いいたします!

アフターは焼き肉がいいなあ(定例)

11月23日文フリ東京出ます

お久しぶりです。島原です。

すっかり更新が途絶えていましたが、性懲りもなく生きていました。二次創作の原稿やったり、ソーシャルゲームにアホほど課金したり、若手俳優の追っかけ始めたり……生きていることは楽しいです。そこに未来は多分ないけど。

そんな未来のないわたしの、ほんの少し未来の話をします。

11月23日、文学フリマ東京に出店します。人生初の文学フリマ。行き慣れた同人イベントとどう違うのか、今からドキドキしています。

 

スペースはEホール(1階)C-54「朱雀野にて」

 

エンタメ・大衆小説でスペースをいただいております。当日は新刊「驟雨」と、コミティアで出した既刊「群青」を持っていくつもりです。あとは、お手伝いとして大学時代の先輩(文芸創作ゼミの先輩です、わたしの憧れの人)である原石かんなさんが来てくださいます。かんな先輩と5月の文フリで出す合同誌のフライヤーも配布しますので、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。

また新刊のサンプルを掲載したらお知らせに来ます!

 

 

***

 

 

さて、すっごくいまさらなのですが、コミティア121お疲れさまでした。人生初のコミティア、とても緊張しましたが新鮮な気持ちを味わえてよかったです。新刊が1冊も出なくて(正確には委託させてくれたリア友・ひいちゃんが1冊買ってくれました、ありがとう)、これが一次創作の厳しさか……と身につまされたような心地でした。それでも、二次創作からの繋がりで事前・事後通販を利用してくださった方もいたので、これからも細々と頑張っていきたいと思います。

お礼のブログを書けなかったのは、コミティア前後ですでに二次創作の原稿期間に入っていたからです。ブログを書く時間があったら一行でも小説を書けという話でして、結構な追い詰められ方をしながら別ジャンルの創作をしておりました。おかげさまでそちらも無事に新刊を出せたのでほっとしています。こちらをおろそかにしたわたしの怠慢をどうぞお許しください。

今回のコミティアの後は、また二次創作でイベントに出ます。ただそれも2月なので、前回のようにお礼ブログをサボることはないと……信じています……

新刊の通販もまた事前通販はするつもりです。ただ、コミティアでの惨状を受けて前回より部数を絞っておりますので、お求めの際はどうぞお早めにお願いいたします。

お申し込みはこちらのDMからお願いいたします。↓

twitter.com

 

それではよしなに。

このところはずっと疲弊していて、どこでも立ってても眠ってしまいます。文フリ当日は元気な姿をお見せできればいいなあ

8/20 COMITIA121お品書き

こんばんは、島原倅です。

気がついたらもう今週末がコミティアでした。お品書きとサンプルのご案内です。

 

・お品書き

www.pixiv.net

今回委託させていただくサークル「宵々屋」のサークル主・ひゐちゃんがあげてくれました。

 

・サンプル

www.pixiv.net

 

以前ブログに上げたものも含めて、収録全6編の冒頭サンプルを掲載しています。

エロとかグロとかちょいちょいありますが、ご興味ございましたら是非お手に取っていただけると活力になります。

 

それでは、当日はどうぞよろしくお願いいたします!