朱雀野にて

一次創作を書き散らしたりお知らせしたり

短文

処女だけど、さすがにお前は願い下げ

ご無沙汰しております。島原です。 3カ月に及ぶ休職期間から脱し、弥生の中頃からひっそり社会復帰しておりました。社内の方々の寛容さに頭が下がりっぱなしです。まだ頭がぼんやりしているような感じがするし、前のようにガツガツ文章が書けなくなってしま…

師走、蔵前にて

遺書を書こうと思った。 元より不出来な人間であることは重々承知だったけれど、それでもわたしにとってここ数ヵ月は、まるで小さな地獄のようだった。毎日どうすればいいのか不安だった。何をやっても、靄を掴むような感覚だけがあったことを覚えている。 …

きみのトルソー

8/20のコミティアにて委託する短編集に収録する作品です。 *** 肌色の肉塊が蠢動している。硬そうな背中が芸のない前後運動を繰り返して、その度に押し潰されそうな華奢な肢体が跳ねて喘ぎ声を上げる。中途半端に開かれた部屋のドアの隙間から覗くその光…

ハネムーンの夜に月は出ていない

昔のブログからお引っ越し。 Twitterで話題になっていたタグ「#男女心中道行電車100字書き出し」というものに便乗した際の文を使って、一本上げてみました。リハビリがてらに。 *** 真冬の海に向かっている。降車駅が近付くにつれて客足は減り、会話のな…